オバマ政権下の2016年1月からイラク、シリア、イランへ渡航歴がある人はビザ免除対象外になることが発表されました。
対象者は以下。
- 日本を含むビザ免除プログラム参加国の国籍で2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在したことがある者
(公務、人道支援、報道等の目的による渡航に対しては個別に審査された後に免除される可能性があります)
私は2016年3月にイランを旅し、ビザ免除プログラムの対象外になったので、翌年の2017年4月にアメリカへ行った際に必要となった手続きをまとめてみました。
イランに渡航すると何が問題?
イランに渡航された方は、将来的に渡米する場合に、一般の日本人に適用されるビザ免除が対象外になってしまいます。
このビザ免除とは、アメリカが良好な関係にある30あまりの国と結んだ協定で、日本人がアメリカを訪れる場合はアメリカ・ビザの申請を不要とするものです。そのため日本人はアメリカの入国審査でパスポートを提示すれば簡単に入国できます。
B1 / B2 ビザ申請
しかし、イランに渡航歴のある人は、このビザ免除が適用外になります。そのため、事前に米国大使館でのビザ申請の必要があります。
ビザ申請と聞くと、大変なイメージがありますが、この米国のビザ申請はビザ免除協定がある日本など極一部の国以外の人は、皆行わないといけないものなのです。そのため、それほど面倒でもありません。
私は観光目的だったのでB1ビザを申請しました。
ビザ申請手順
1. オンラインでフォーム入力
事前に米国ビザセンターのホームページでDS-160という、ビザ申請用のフォームを入力します。
入力方法などを開設したビデオもあり、かなり分かりやすかったです。
ホームページはこちら 米国ビザ申請 | ホーム - 日本 (日本語)
2. 面接日の予約
フォームの入力が全部終わると、最後に面接の日を指定し、ビザ代金を支払います。
私は6日後に面接を予約できました。
ちなみに、ビザ代金は160ドル(約1万8000円) とかなり高いですが、10年間有効です。
3. 書類を印刷して持参
DS-160や予約証明書、ビザ代支払い証明書などの必要書類を印刷して持って行きます。
それ以外にも、口座の残高証明書、大学の在籍証明書など必要かもしれない書類を持参したのですが、 結局必要ありませんでした。
4. 大使館で面接
大使館にはリュックなどの持ち込みが禁止だったので、必要書類の入ったクリアファイルだけを持って行きました。
私は朝の9時に予約していたので、8時30分頃に到着し、厳重なセキュリティを通り、待合室で待機。
自分の番号が呼ばれると、窓口に行き、必要書類を確認され、奥の面接ブースに通されます。
面接はガラス越しに面接官がおり、自分は立った状態で面接します。
質問内容は主に
面接は3分ほどで終わりました。
あっさりすぎて拍子抜けしてしまいました。
5. 後日パスポートを郵送で受け取り
大使館を訪れた1週間後に家まで郵送で届きました。
7. 渡米前のESTA申請は不要
本来ならば、日本人ならば米国行くの航空機に搭乗前にESTAの申請が必要ですが、ビザで渡航する場合はESTAは必要ありません。というのも、「ESTA」はビザ免除渡航者のための制度だからです。
また、一度ビザを取得すれば十年間は有効であり、入国回数に制限がありません。
イランへの渡航に関していろいろと記事を書いたので参考までにどうぞ。